築35年の経年劣化の症状は、いたるところに現れていました。

外壁はほぼ全体的に色落ちしていることは無論のこと、黒ずみ汚染、サビ腐食などが総合的に目立っていました。また、もちろんコンクリートの外壁は、亀裂や、爆裂症状が散見される状態でした。

屋根の防水については、黒の加硫ゴムシートがむき出しの状態で、シートのよじれ膨れなど、防の機能が損なわれる一歩手前の状態でした。

加えて、新設時より、屋根の軒先手1.5メートルについての雨を受け止める軒樋がない設計となっており、そのことが建物の汚染や劣化を招く原因となっていました。

その他、鉄製設備は錆、塩ビ系設備は変色・変形、木部は腐食破損、など散見されました。

1. 屋根防水について

• 不要な設備（空調設備・アンテナ設備・配管・配線など）を撤去する。
• 塩ビシートで、新たに防水をする。
• 屋根先手前に、新たに軒樋を新設する。

　 ２．外壁（コンクリート）について

• ひび割れ・浮き・欠損など、しっかり下地補修する。
• 外壁に残る不要なものは撤去する。
• 錆など汚染の原因となるモノを見逃さないで対策をする。
• 打ち継ぎ目地などのシールは、全て打ち替えとする。
• 仕上塗料はコストパフォーマンスのある「ラジカル制御塗料」で塗装する

 　3．ベランダ床・共用通路階段床について

• 床については、デザイン的な「長尺シート貼り」を基本として、高級感を演出する。。

　 4．色彩について

• 天井の色を少し濃い目にするなどのメリハリのある色分けでお洒落なデザインにする。