戸建住宅からマンションまで、外壁塗装・屋根塗装・防水工事にまつわる様々な疑問や不安を解消し、”納得”と”安心”を得て頂けることを大切にしています。専門業者としての経験と知識を元に、ご期待に応えます。【主な業務エリア】広島県の西部全域: 広島市(全区)、安芸郡、廿日市市、呉市、東広島市他
無料相談実施中
お気軽にお問合せください
お気軽にお電話ください
082-503-3500
塗料をあるお菓子に見立てていただきます!
塗料の構造を感覚的にご理解していただき、劣化のメカニズムのご理解につなげて頂ければと思います。
どうぞご参考になさってください。
粟おこし
「塗料」は、大阪名物「粟おこし」になぞらえるとわかり易くなります。
「粟おこし」は、パラパラの粟を、水飴とからめることで、板状の形にしています。
実は、単純に申し上げれば、塗料も同じなんです。
塗料
粟おこしの「粟」は、塗料の中の「顔料」にあたります。「顔料」は塗料として目に見えているものそのものです。
しかし、「顔料」は、「粟」と同じくそれ自体では固まることはできません。つまり膜になることは出来ません。
そこで、つなぎとなる「水飴」が必要となります。それが塗料でいうところの「樹脂」という成分です。
「樹脂」は、塗料の主成分である「顔料」を膜として強固に付着させるための、もう一つの主成分です。
塗料は、この「顔料」と「樹脂」の組み合わせでできているとお考えいただくと、ご理解がしていただき易いと思います。
①「顔料」は、「色彩顔料」や「機能顔料」などにあたる塗料の主成分です。
②「樹脂」は、透明で、「顔料」を膜としてつなぎとめる役割をしています。
●ご理解いただき易く大きく2種類でご説明いたしましたが、基本は4つの成分で構成されると説明されております。
先述の①②と、次の③④を合わせたものです。
③「添加剤」・・塗料の性能を上げる調整剤
④「溶媒」・・塗料の施工性を高める希釈材
となります。
樹脂の種類は、大きくは下記の4つが主なものです。
この樹脂の種類によって塗料の耐久性能が異なり、塗料のグレードの判断ポイントとなります。
①~④に向けて、耐候性などの性能が良くなります。
また、価格的にも上昇いたします。
《樹脂の種類》
① | アクリル樹脂 | 比較的安価な | 耐候年数 6~9年 |
② | ウレタン樹脂 | 光沢に優れた | 耐候年数 9~12年 |
③ | シリコン樹脂 | 耐候性に優れた | 耐候年数 12~15年 |
④ | フッ素 樹脂 | 高耐候で高価な | 耐候年数 15~18年 |
◎アクリル樹脂塗料
最も経済的な塗料ではあるが、比較的に耐久性が短いのが欠点となります。
◎ウレタン樹脂塗料
比較的に経済的な塗料であるが、比較的に変色や汚れがし易いのが欠点とされます。
◎シリコン樹脂塗料
現在、塗り替え市場において最もよく使用されている塗料と言えます。
ウレタンに比べ少し高価であるが、比較的に耐久性が良いとされます。
◎フッ素樹脂塗料
現在、最も耐久性に優れているとされる。ただ、コスト高なのが難点です。
主に高層ビルなどに使用されてきました。
「塗料」を、大阪名物「粟おこし」をイメージして頂くと、塗装の様々な劣化症状を理解していただき易いと思います。
たとえば、劣化の初期症状として現れる
「ツヤ引け、変退色」「チョーキング」について見てみたいと思います。
塗装表面の樹脂(水飴)が劣化すると・・。
太陽の紫外線などの影響から、塗装の表面にある樹脂(水飴)が影響を受けるとだんだんツヤが落ちてきます。これが劣化の初期段階ですが、その影響で色合いが少し白っぽくなり、色合いが変化して見えてきます。これが変退色という症状です。
顔料(粟)を固め、コーティングしている樹脂(水飴)が劣化すると、色彩をはなっている顔料(粟)が白ボケて見えたり、変色して見えたりする訳です。
それがツヤ引け・変退色の正体です。
塗装表面の樹脂(水飴)が劣化して、顔料(粟)が露出すると・・。
塗装表面の樹脂(水飴)が劣化すると、顔料(粟)が表面にむき出しになります。そうすると、この顔料(粟)そのものは耐候性が弱いので、紫外線の影響などを受けると粉のように劣化します。これがチョーキングの正体です。
劣化面に触れると、劣化物の粉がチョークの様に付着することから「チョーキング」と呼ばれています。